令和元年度より探究学習を授業内で実施

 これからの時代は、教科等における知識・技能だけでなく、思考力・判断力・表現力が求められるようになります。さらに、社会においても主体的かつ協同的に学び行動することが求められます。令和4年度より実施される新学習指導要領において、普通科では「総合的な探究の時間」が、理数科では「理数探究」が設置されます。

 本校で、今まで行ってきた「総合的な学習の時間」、理数科 2年次の「課題研究」のカリキュラムを見直して令和元年度より普通科「総合的な探究の時間」、理数科「課題研究」を実施しています。今まで行ってきたものの良さを生かして、現在求められている力を育成できるものにリニューアルし、学習指導係主導のもと学年とも連携し、新たなプログラムを開発し、地元企業や大学等とも連携も取り入れています。また、 授業時間内に設定し、放課後の活動等への影響も抑える工夫もしております。


普通科:総合的な探究の時間

地元企業との連携から、自分の進路に応じた研究へ

 高校卒業後の社会で待ち構えている、初めて出会う問題、AIによる技術革新、先行き不透明な世の中に対応しなければなりません。そのため国連は、2030年までに達成すべき17の目標を定めました。この略称をSDGsと言います。1年次ではこのSDGsの視点を踏まえて、地域の課題を発見し、探究活動を行います。

 SDGsの視点を踏まえ、自分の進路に関連した課題を設定し「一人一研究」を行います。研究の中では、自らインタビューをする企業等を選定し、アプローチをする活動を予定しています。この活動を通じて、主体性や社会性も育成していきます。最後には、1年間の探究活動のまとめとして課題研究発表を行います。

●学習内容

  • 基礎学力の確実な定着を目指した、きめ細やかな指導体制が確立されています。
  • 3年次は自分の興味関心、能力、適性、進路希望にあった科目を選択できるカリキュラムが編成されています(国語、数学、英語、地歴公民、芸術、体育での選択科目が充実しています)。

理数科:理数探究

大学・研究機関、企業との連携を通じて
研究の基礎を学び、専門的な研究に挑む

 前半はSDGsについて普通科とともに学びます。後半は、大学や企業との連携を図り、大学や地元企業での講義・実習を含んだ研修や「ミニ課題研究」によって、研究への取り組み方を学びます。

●令和元年度~3年度に行った、主なプログラム

  • 検定を用いた、データ処理の仕方
  • CO2測定器やPM2.5測定器を用い、データを検証する「ミニ課題研究」(東京大学)
  • 細菌培養実験を用いた検証する「ミニ課題研究」(東京都立大学)
  • 大学の数学を学び、課題解決学習(東京学芸大学)
  • 東大附属天文台木曽観測所での、施設見学と思考学習(東京大学)
  • 地元企業での学習内容の応用の例を学ぶ

 数学、物理、化学、生物、地学の5分野に分かれて、グループ研究を行います。7月までにテーマ設定を行い、その研究に取り組みます。その成果を1月下旬から2月上旬に行われる「課題研究発表会」で発表します。ポスターの作成も行い、各種コンクール等でも発表できる段階まで仕上げます。

●令和3年度に行われた、課題研究のテーマ

  • 圧電素子を用いた力の測定による衝撃吸収構造の研究
  • 有孔ボードの孔の形が吸音性能に及ぼす影響
  • 葉原基刺激による多葉形成の検証
  • クモの糸の色変化における原因
  • 加工でんぷんのエステル化の手法を寒天に応用する
  • ルービックキューブ「神の数字」
  • ゼーベック効果を利用した発電
  • 伊那北高校プールの水質と現状
  • 伊那谷におけるナゴヤダルマガエルの生息範囲に関する調査