６月24日（土）、伊那文化会館にて、今年度のクロスペンアカデミー（CPA）講演会として、地元伊那に在住の映像作家、熊谷友幸氏の講演会が開催されました。

伊那北高校同窓会長・CPA理事長の酒井茂様の挨拶、伊那北高校埋橋浩校長による熊谷監督紹介に続いて、熊谷氏から岡谷を中心に南信に広がった養蚕及び絹糸製造の歴史について簡単にお話があり、監督が制作した映画「シルク時空(とき)を超えて」が上演されました。信州を中心とした養蚕、絹糸製造の歴史と日本の絹糸とアメリカ、フランスにまで広がる絹織物との関わり等が、美しい映像や関係者の生の声、そして全体を包み込むようなピアノの調べで紡がれていました。 映画鑑賞の後に、熊谷氏による「いざなう絹、私たちは何処へ」と題した講演がありました。「私たちが住むこの伊那谷、信州は、先達が昔から美しい自然に囲まれて、その自然の中でお蚕様と過ごしてきた地域であることをぜひ知ってほしい」と述べられ、会場に集まった生徒、保護者、同窓生等は改めて地元に対する新しい見方を教えて頂き、本当に意義深い講演会となりました。